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心身を消耗させすぎないためにも、過剰適応を知る

アクセルの踏み過ぎに、注意。

そろそろ新生活の季節ですね。就職、転職、転勤、異動、昇進、結婚など、働く環境が変わる人も多いんじゃないでしょうか?
そんな環境の変化や人生の転換点にありがちだけど、見過ごされちゃいやすい「過剰適応」について。

過剰適応って知ってますか?

過剰適応とは聞き慣れない言葉ですが、文字が表す通りの意味で、環境に過剰に適応してしまうこと。根本的に真面目で素直、協調性があり、他人の目を気にする人がなりやすく、頭の中が仕事のことだらけになり、プライベートの時間が無くなっていくのが「過剰適応状態」というそうです。そして、この状態が続くと心身のエネルギーが削がれていくため、「過剰適応の状態は、心身症につながりやすい」と言われています。

「過剰適応」と「適応障害」は言葉のニュアンスから誤解されやすいですが、違う症状です。

1年も続いた体の不調

新社会人のころです。仕事が「キツい」と思っても、「採用してくれた企業の期待に応えたい、成長して評価されたい」とがむしゃらに働く。会社の人と飲みに行く時は、早くみんなに馴染みたくて、ガラにもなく自ら笑いをとりにいく。

入社してしばらくした頃から、吐き気、腹痛、夜寝ていると胃酸が上がってきて口が酸っぱくなる感覚があったのに、「弱音吐いてる場合じゃない」とあまり深刻に考えないようにしていました。職場では明るく元気に振る舞って、症状を忘れるようにしていた記憶があります。

そんな状態が約1年ほど続いた頃、食事も取れず、激しい腹痛で出勤できなくなってしまって、さすがに消化器内科に駆け込みました。胃カメラ検査を受けたところ、なんと「異常なし。」

私「はっ!? え、じゃあ、あのひどい腹痛や吐き気は一体何なんですか?」

医師「機能性胃腸障害といって、物理的に潰瘍など異常がなくても、機能の面で異常がある状態です。だいたいが心因性ですね。」

心因性…。つまり、ストレスだったんですよね。

放置するわけにもいかず、上司に相談するのと並行して、心療内科にかかりました。その結果、複数の心身症の診断を下されて病気休暇をすすめられた私は、会社の産業医と面談しました。

「根本的にあなたは過剰適応だということを覚えておいたほうがいい。少しずつ、考え方を変えていけるといいね。」と。

過剰適応にならないために気をつけたいこと

社会で頑張る皆さん。この過剰適応に思い当たる節はありませんか?

過剰適応とその危険性は、広くは知られていないのが実情。おそらく、本人はがむしゃらに働いていて夢中だし、まわりには「お〜元気にバリバリやってるな」としか見えないので、ちょっとした不調や頑張りすぎは見過ごされちゃうんですよね。

もちろん、仕事をする以上、精一杯の成果を出そうと必死に取り組むのは自然なことです。ただ、その度が過ぎると、せっかくの前向きな「頑張ろう」という気持ちが、自分の心と体を蝕んでしまう危険性があることも忘れてはいけない事実。

心身の消耗を見過ごしてしまって、最終的に働けなくなったら…こんな悲しいことってありません。だから、過剰適応にならないよう、新しい環境や仕事に対して、こんなことを心がけるようにしています。

最初から無理に馴染もうと思わない
全員に好かれようとしない
いきなり完璧にできなくていい。仕事は少しずつ出来るようになればいい
「無理だ」と思ったら、正直に伝える。
評価を気にしすぎない
体の声にキチンと耳を傾ける

自分の性格や限界を把握して、無理のない自己管理ができるのも、社会人として大切なスキル。こまめに自分の体の声に耳を傾けるのも、忘れないで。

元気に新年度を過ごせますように!

[日本医事新報]

(吉原 由梨)

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