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原因不明の不調がつらい! そんな症状を解決するヒントに『漢方小説』

「はぁ、今日もなんかダルいな…。」

食欲が無い、眠れない、微熱が続く、動悸がする、生理が来ない、胃腸がおかしい…。そんな症状を感じて病院にいってみたのに、「異常ありません」と言われてかえって不安になったことってありませんか?

女性の体ってとても複雑に出来ているし、特に30代~40代はキャリアに悩んだり、結婚や出産に悩んだり、実際にライフステージが変わったり。ストレスがたまりやすく、ホルモンバランスが変化する時期でもあります。様々なことがきっかけで、心と体の不調に悩む人は多いそう。

私も2年前の夏、微熱が2カ月続いてありとあらゆる検査をしたものの、「異常なし」で全っ然解決しなかったんです。どのお医者さんも「うーん、ストレスによる自律神経の乱れですかねぇ」というばかり。めちゃくちゃ不安でしたよ…。そのとき、最終的に熱が下がるきっかけになってくれたのは、漢方薬でした。

漢方って、興味はあるけどなかなかトライはしないっていう声、よく聞きます。「なんとなく効き目が弱そう」、「取っ付きにくい感じ」と思ってる人も多いみたい。でも、漢方が、検査で「異常なし」っていわれてしまう、上に挙げたような原因不明の症状や、女性特有のつらい症状に有効なことが、実は多いんです。

漢方の入り口を教えてくれる小説『漢方小説』

Oriental Medicine

私が熱に苦しんでいたとき、知り合いからすすめられて読んだ本が、『漢方小説』(集英社)。

最初は「学術書かな…?」と思ったんですが、読んでみたら全然違う。31歳の「みのり」という主人公の女性が、自分の体に起こる原因不明の症状を治そうと必死になって、漢方薬による治療を受けながら自分の心とも対峙していく…。その様子が、丁寧に、温かく、ユーモラスに描かれています。

『漢方小説』のストーリーをちょこっとご紹介

主人公のみのり(31歳・独身)は、元カレの結婚を知った日から、ひどい震えと動悸の発作に襲われます。でも、検査の結果は「異常なし」。

そんな馬鹿な、と思いながら病院を4軒回っても原因不明。そこでふと、小さい頃に行った漢方の診療所のことを思い出して、診察を受けてみると、なんと漢方医が、動悸の起こる箇所をズバリと当てる。

みのりはその後、漢方薬による治療を受けることに。

また、漢方医との会話を通して、表に出ているのは症状だけど、原因は精神的なことだろうと気付き、自分の根本にある心の問題はなんだろう、と自問自答していきますーー。

この本の効き目:主人公が七転八倒する姿に、解決の糸口が見えてくる

この『漢方小説』、つらいときに読むとどんな風にいいのか、効き目をならべてみますね。

自然に楽しく読んでるだけで、孤独感がなんだかやわらぐ

漢方小説は、すばる文学賞を受賞しただけあって、まず小説として面白い!

登場人物のキャラがなんとも濃いから所々笑っちゃう。そして、みのり以外にも、完璧な女性だと思っていた先輩が、実は睡眠導入剤を飲んでいた時期があったのよと告白したり、うつ病で長年苦しむ女友達が出てきたり。「あぁ、つらいのって自分だけじゃなくて、みんな色々抱えながら、休み休み何とかやってるんだな」とみのりの心を通して、読んでいる私も感じさせられました。なんだか、孤独感が和らぐんですよね。

漢方という治療法の存在に気付く

また、みのりが治療を受けていくうちに少しずつ漢方の世界に興味を持って学んでいく過程が描かれているから、読者もいっしょに漢方の世界を味わいながら、「漢方っていうアプローチもあるのか!」と気付けます。

漢方の基本的な考え方は、「この症状をどうやってなくすか」じゃなくて、「この人はどういう体質で、いま体がどうバランスを崩しているのか」なんだそう。ふむふむ、なるほど。

『漢方小説』によると、西洋医学で「異常なし」と言われても、漢方の世界では不思議な顔をされずに治療してもらえるケースもよくあるんですって。

自分の心と向き合うきっかけに

最後にみのりは自分の本当の心の声に気付くのかーー。それは読んでのお楽しみですが、みのりが七転八倒する姿をみていると、自分もちゃんと心の声に耳を傾けよう、根本的に解決しよう、そう思わせられます。

人生は長ーいから、体や心が悲鳴を上げた時は、少し立ち止まって、じっくり自分と向き合ってみる良いチャンスかも。「原因不明」と言われてつらいなぁってときに、ゆっくり読めて解決の糸口にもなる、そんな『漢方小説』おススメです。

(吉原由梨)

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