1. トップ
  2. 睡眠
  3. いびきをかく人は要注意。慢性疲労の元となる睡眠時無呼吸症候群ってどんな病気?

いびきをかく人は要注意。慢性疲労の元となる睡眠時無呼吸症候群ってどんな病気?

現代人のほとんどが、慢性的な睡眠不足と言われています。十分な睡眠時間を取っているにも関わらず、日中睡魔に襲われるのは、睡眠時無呼吸症候群が原因かも知れません。

睡眠時無呼吸症候群とはどんなものか?

10秒以上呼吸が止まってしまうこと無呼吸と言います。また、睡眠中に1時間に5回、または7時間の睡眠中に30回以上呼吸が止まることを、「睡眠時無呼吸症候群」と呼びます。

睡眠時に大きな「いびき」をかく人の多くが、睡眠時無呼吸症候群です。いびきは、何らかの原因でのどの気道が狭くなり、空気が通るときにのどが振動して音が出ることを言います。

睡眠時無呼吸症候群になると、日中の強い眠気、集中力の欠如、体温の低下、目のかゆみ、手足のだるさ、指の震え、運動能力の低下などの症状が出てきます。本人に、睡眠時無呼吸症候群の自覚が、あまりないのが特徴です。ゆくゆくは睡眠障害によって判断力や記憶力が低下し、物忘れや抑うつ感、不安感といった、精神的症状に悩まされることも少なくありません。

また、体のすみずみまで血液が行き渡らないため、高血圧や糖尿病や高脂血症などの生活習慣病の原因にもなります。

呼吸が止まる理由とメカニズム

人は鼻から呼吸をしますが、上気道(鼻からのどまでの空気の通り道)が何らかの理由で狭くなり、無理に空気を通そうとするため強い圧力がかかり、大きないびきをかきます。

睡眠時無呼吸症候群の9割が、のどの気道が塞がってしまう「閉塞性睡眠時無呼吸タイプ」です。上気道に空気が通る十分なスペースがなくなり、呼吸が止まってしまう症状のことを言います。残りの1割が、睡眠時に脳から呼吸指令が出なくなる「中枢性睡眠時無呼吸タイプ」です。どちらも、のどや鼻の病気など何らかの原因で、睡眠時に呼吸が止まってしまいます。

睡眠時無呼吸症候群のチェック方法

もしかしたら睡眠時無呼吸症候群かも? と思う人は、一度以下のような簡単なチェックをしてみましょう。半分以上当てはまった場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いです。

・人に迷惑をかけるほどの大きないびきをかきますか?
・目覚めたときに熟睡できた満足感はありますか?
・昼間に強い眠気に襲われることがありませんか?
・睡眠中に無呼吸になったことを自覚したことがありますか?
・仰向けに寝ているときにいびきが大きくなりますか?
・朝目覚めた時にのどが渇いていますか?
・眠っている間に鼻が詰まって口呼吸になっていませんか?
・どちらかといえば寝つきは良い方で寝起き悪い方ではないですか?
・仕事や勉強などに対して集中力がないと思われますか?
・日中いつも眠いですか?

睡眠時無呼吸症候群の予防方法

横向きに寝ると、いびきをかきにくくなります。仰向けに寝ると、舌の付け根が上気道に落ち込みやすく隙間を空気が通ろうとしていびきをかいてしまいます。上気道が完全にふさがれてしまうと、空気がますます通りづらくなり無呼吸になってしまいます。

横向き寝に慣れていない人には、ボディピローと呼ばれる抱き枕がおすすめです。枕に抱きつくことによって精神的な安心感が得られ、眠りにもつきやすくなります。また、横向き寝は体重が片側だけにかかってしまいますが、抱き枕を使うことで体圧を分散できるため、骨や筋肉にかかる負担も軽くなります。

睡眠時無呼吸症候群が起こす事故

睡眠時無呼吸症候群による交通事故が起きています。

居眠り運転の危険性は、睡眠時無呼吸症候群の人とそうでない人を比べた場合、睡眠時無呼吸症候群の人が5倍も事故を起こす確率が高いと言われています。自分が睡眠時無呼吸症候群であると自覚していないために、適切な検査や治療をおこなっていないドライバーが多いので、危険な事故が後を絶ちません。

その他の病気が原因での睡眠障害

睡眠時間が足りないにも関わらず、本人にはその自覚がなく、日中に慢性的なだるさや眠気、疲労感、無気力感、集中力の低下などの慢性的な症状が続いている場合は、次の様な病気の疑いもあります。

・ナルコプシー
1000人から2000人の1人の割合で発症する病気です。夜に十分な睡眠をとっているにもかかわらず、日中も眠くて辛抱ができない症状が現れます。

・副腎機能の低下
腎臓の上の臓器で、機能が低下すると体がだるくなり、寝起きが悪くなります。

睡眠時無呼吸症候群の治療方法

睡眠時無呼吸症候群の治療方法としては、太っている場合は減量することが大事です。のどや鼻に原因がある場合は、手術も検討します。

眠るときにマウスピースをつけたり、シーパック(鼻から空気を流す)などの方法もあります。睡眠時無呼吸症候群と確定するには、睡眠ポリグラフ検査で、睡眠中の脳波や呼吸、動脈血の酸素飽和度、睡眠時の体位、心電図などを解析します。

・CPAP療法(シーパップ)療法
寝ている間の無呼吸を防ぐために軌道に空気を送り、気道を確保します。CPAP装置からエアチューブを使い鼻に装着したマスクから軌道へと空気が送り込まれます。

・マウスピ-ス
軽度な睡眠時無呼吸症候群には、マウスピースを使って治療します。

・外科的手術
扁桃肥大などの場合は、摘出することもあります。

きちんと睡眠を取ることのメリット

睡眠がしっかり取れていると、仕事や勉強、家事がスムーズに運びます。また、白血球は睡眠中に作られ、体に侵入したウイルスや体の中にできた悪玉コレステロールを取り去る役目をしていますが、睡眠不足だと白血球が作られにくくなってしまい、体の調子が悪くなってしまいます。

睡眠時無呼吸症候群の治療費用

外科的な手術はいびきの手術が多く、「軟口蓋形成手術」が主流です。治療費は健康保険が適用されます。

外来での流れは、問診を受けて必要なら、終夜にわたって睡眠の状態を観察する呼吸測定器をレンタルして自分で測定します。その結果を持ちこみ、医師と治療方針を決めます。治療費用は、検査費用も保険が適用されるため高額な医療費ではありません。

原因によっては、扁桃肥大などで手術が必要な場合もありますが、日帰り手術が多く3万円くらいが平均のようです。治療費は各個人によって違うので、手術などの場合は事前に費用について確認しておくようにしましょう。

人生の3分の1は眠りの時間です。眠りの時間を充実させて、有意義で楽しい人生を送りましょう。

正月太りにサヨナラ!生活習慣の見直しポイント3か条
2016.12.30

あれ?スカートのホックが閉まらない…。 私たちを毎年のように苦しめるのが「正月太り」。年末年始の楽しい時間を経たあと、鏡を見て憂鬱な気分に…なんて経験、あなたにも一度はあるのではないでしょうか。 飲み会やイベントでおいし…

もっと見る
Young woman blowing nose in winter outdoors
季節の変わり目には要注意!風邪予防に「自律神経」を整えよう
2016.12.20

正直、自律神経って普段あまり意識しないかも…。 季節が移り変わり、気温が急激に上がったり下がったりする時期になると「風邪をひいてしまった…。」とか「なんだか体がだるい…」なんて症状が現れることはありませんか? 「季節の変…

もっと見る
ヘルスケアに関する最新情報を受け取る
公式facebookページ
ページの先頭へ