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本業でさらなる成果を出すために、企業の歴史を遡る「独学」

ニュースをみていると、株式会社○○が株式会社××という全く関連性の感じられない企業に買収されたというM&Aのニュースを耳にすることも多い昨今。

とある企業のホームページをみていて主要株主の欄に思わぬ企業をみつけたり、意外な企業同士が同じビルにフロアもっていたり、この会社とあの会社に関係があったんだ!と日常的にびっくりすることがあります。M&Aはいつの時代も繰り返されています。今はよく名の知れた大手企業も、歴史を辿れば意外な一面がみえてくるかもしれません。また、どれほど大きな企業でも少なからず倒産の可能性はあります。

以前は隆盛して誰もが知っているはずだった大企業も、市場の流れについていけず倒産してなくなり、今では誰もその企業が存在していたことを知らないなんてこともあるでしょう。安定志向の花形企業だった銀行業界は今窮地に立たされているように。

僕の本業は広告営業なのですが、近々、映画業界のクライアントへの提案機会があるため、自ら学んでいく必要性を感じている中で、独学の記事を書く機会をもらったので、今回は映画業界を例にとって、その業界と企業の歴史を辿ってみたいと思います。相手のフィールドについて理解していることを分かってもらい、安心・信頼してもらい、契約に繋がることを期待して。

映画業界には5つのビッグプレイヤーがいた

日本映画の歴史は明治時代にまで遡ります。

1899年(明治32年)に、東京歌舞伎座で短編ドキュメンタリー映画が上映されたのが始まりとされています。日本に取り入れられた映画という娯楽が盛り上がりをみせはじめるなか、1912年に日本で初めての大手映画会社といえる会社が立ち上がりました。それが「日本活動写真株式会社(日活)」です。最近「日活ロマンポルノ」という単語を耳にすることがありますが、この「日活」は先の大手企業の「日活」と同じです。

戦後、1957年〜1960年の映画最盛期に繁栄したのが、松竹・東宝・東映・大映・日活の5社です。
先の日活に加えて、松竹・東宝。東映は耳なじみがありますが、大映については聞き覚えのない人が多いのではないでしょうか。

大手映画会社だった大映を吸収した会社の狙いとは?

1960年代には言わずと知れた大手映画会社だった大映は、1971年に業績不振によって倒産してしまいました。
しかし3年後の1974年に、「週刊アサヒ芸能」や「GoodsPress」などの雑誌で知られる出版社、徳間書店の手によって再生を果たします。
徳間書店の狙いは、自らの出版する小説を、大映のもつ映画制作機能を使って映画化し、事業を拡大することでした。
徳間書店によって見事に息を吹き返した大映ですが、1992年頃からバブル崩壊の影響を受け、業績の不振に陥り、2003年には今度は角川書店に営業権が譲渡されることとなり、現在の角川映画のかたちとなりました。


https://www.kadokawa-pictures.jp/

もともと自社の出版物の宣伝のために映画を制作し、映画と出版の宣伝を同時にテレビCMでおこなうことで(角川商法)数々のヒット作を生み出していた角川書店が、その映画製作機能を強化するために大映は買収されたのです。

ホームページ上でもまだ「大映」のワードが散見されますね。

絶対強者、東宝。無数の関連企業

昭和後期の繁栄から数多の荒波を超えて、いま業界トップを走るのが東宝です。
東宝は、一社の強い影響力のもとでおこなってきた映画の製作-配給-興行の一連の工程を1社単独でおこなうにはリスクが大きすぎるという観点で、積極的に分社化をおこない、そして自社の事業拡大のための買収を進めてきました。
結果、いまでは東宝には34の連結子会社と4の持分法適用会社が存在します。

東宝HPより https://www.toei.co.jp/company/

映画関連だけで11社。その他、不動産の賃貸や道路事業までおこなう企業もあります。

Googleで検索したら出てくる会社情報でも「一般には映画会社として知られる」と記されているように、もはや単なる映画会社とは呼べない規模の会社になっています。

僕の課題は、これらの連結子会社が具体的にどのような事業をおこなっており、東宝本体に対してどのようなメリットをもたらしているのか、あるいは東宝グループの中でどのような役割を果たしているのかを知ることによって、本業の仕事を円滑に進めることです。

こうやって企業構造や業界構造を把握して、その裏側にある意図を知ることが、「独学」の近道だと思っています。

まずは気になる業界に触れてみる

企業のルーツを辿ったり、過去に存在した会社のその後を追っていくと、思わぬ発見があったりします。
その発見と、付随して浮かび上がる疑問が次の学びとなり、それが循環してまわっていくことで、忘れることのないひとつの深い知識となるのだと思います。

まずは気になる業界について調べてみるのが良いのではないでしょうか。
業界について、大まかな歴史と概要をざっくりと把握したいとき、開くべきはWikipediaでもWeb上に掲載されている単一記事でもなく、ある程度のボリュームでまとめられた本だと思っています。
なぜならば、WikipediaやWebの単一記事は業界の構造や成り立ちについての記述はあっても、どうしてもその一部を切り取った内容になっているケースが多く、こういった本の方が、業界の構造が体系的にまとめて学べるからです。
業界構造を理解していくうえで、ソースのトンマナが統一されていた方が理解しやすいですしね。

今回の記事を書く上で、参考なったのがこちらの本です。

まずは無理のない範囲で、たとえば仕事から帰った後の1時間を毎日使って、1週間ほどかけてじっくり本を読み進めてみて下さい。
途中で疑問に思った点や、理解出来なかった点、もう振り返りたい点については、そのページに折り目をつけて該当する文章には線をひいておきましょう。
付箋をつけておくのもいいかもしれません。

読んだ後、自分のタイミングで折り目のついたページを振り返って、ひとつひとつ疑問を解消していきましょう。

疑問が次の疑問を呼び、堂々巡りになることもあるかもしれませんが、根気よく続けていくことで知識はどんどん深くなり、自分の一部になっていくと思います。

独学の成果を可視化するために、仕事と紐づける

たとえば本業が広告営業の僕の場合、様々な業界のクライアントと接する機会があります。今回は映画業界について勉強をしたので、違う業界を視野に入れて幅を広げていきたいと思っています。

僕の仕事は広告を売ることなので、映画系のクライアントや、化粧品系のクライアントに自分が販売する広告を買ってもらわないといけません。
広告を買ってもらうためには自分の販売する広告がいかにそのクライアントにとってメリットのある広告であるかをプレゼンしなければならないのですが、ある程度そのクライアントの業界の構造や慣習を理解していれば、「このクライアントはこんなことに困っているだろうから、こんな広告を求めているだろう」とあたりをつけることができます。

あたりをつけたうえで提案をするのと、無鉄砲に提案をするのでは、1回目で出稿を決めていただけなかった場合の、提案改善の工程において大きな差があり、前者の方が改善しやすいことは理解いただけるでしょう。

無鉄砲な提案だと、改善のしようもありませんが、あたりをつけた上での提案であれば、つけたあたりのどこが間違っていたのかを検討し、改善して再提案して、決定まで近づけることができるのです。PDCAが回しやすくなるんですね。

そうしているうちに、仕事上で「独学」の結果が出てくるようになります。
結果が出れば、次のことを勉強する意欲も湧きます。こういった主業と副業を組み合わせていくことで、さらなる仕事の成果へ繋げていくことができると考えています。

これが繰り返されていけば、随分と立派なビジネスマンになれるような気がしませんか。

(金平糖)

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